袖口から何ミリ?

カフリンクスの日々〜実践!カフスのつけ方・使い方-ダブルカフスのさまざま
ダブルカフのボタンホールの位置を比較するため、いろんなメーカーのシャツを並べてみました。
左から、伊勢丹オーダー(東京シャツ工業)、メーカーズシャツ鎌倉、シップス、ダンヒル、スキャッティ。

ボタンホールの間隔が広いということは、着用時にカフを折り返したときに、袖口からボタンホールまでの距離が長いということです。
生地・芯地の厚みを除外して考えると、計算上、伊勢丹オーダー(東京シャツ工業)やメーカーズシャツ鎌倉では、袖口から29ミリの位置にカフリンクスが取り付けられますが、スキャッティでは38ミリの位置になります。

たった9ミリの違いですが、小さなカフリンクスにとっては半個分以上の違いとなります。

また、シャツの袖口に近い位置にあるカフリンクスはジャケットの袖口からチラ見えしやすいです。逆にシャツの袖口から遠い位置にあるカフリンクスは文字通り奥ゆかしく、あまり見えることがありません。

おもしろいのは、ダンヒルのシャツのディティールです。画像中にで示したように、ボタンホールの数が多いんですね。これによって、カフリンクスの位置が7ミリ程度変えられるようになっています。もちろん、袖の長さやカフの折り返しの幅もこれに連動します。
ちなみにダンヒルのシャツがすべてこのようになっているわけではありません。

GenRock店長の意見としては、袖口から近い位置に大きなカフリンクスを持ってきたり、折り返し幅の大きいカフにあまり小さなカフリンクスを合わせるのは、ちょっとバランスがよくない気がします。

見え方を比較してみてください。別ウィンドウが開きます。

昨日のカフリンクス、シャツはメーカーズシャツ鎌倉。 カフが華奢に見えるので、細めのネクタイでバランスをとっています。

今日のカフリンクス、シャツはスキャッティ。 折り返し幅の大きなカフに、幅広のニットタイをあわせています。

個人の好みもあるとは思うので、こうでなくちゃらなん!というわけではありませんが、参考にしていただければと思います。

GenRock店長でした。