安いだけじゃイヤ

前の記事で書いたエリザベス・パーカーのカフリンクスを例にとれば、日本に入ってくるルートにもいくつかあるため、小売価格にはバラつきが大きいです。私の勤務先での価格設定(希望小売価格)には、けっこう自信がありますw

…が、メーカーズシャツ鎌倉さんの均一価格設定には負けます。スターリングシルバー製品もメッキの製品も一律に税込5,145円ですからね。原価率の違いよりも販売コンセプトが優っているのでしょう。(クドいようですが、宣伝しなきゃならんような、ビジネス上の関係はありません。市場価格調査の一端を開示しているだけです。)

私の勤務先では、あくまで卸ベースの商売で、小売店のマージンもそれなりに大きいですし、卸し先も幅広いですからより大きな在庫リスクを抱えることになります。ですから、鎌倉シャツさんのような価格設定は不可能です。もちろん商品セレクトに違いはありますが、カフリンクスでは、税込5,250〜6,300円といったところです。

逆に、高いほうでは、やはり当社の卸し先ではない小売ルートでの話ですが、私の勤務先で扱っているのとまったく同じものに1.5倍の小売価格が設定されているのを雑誌で見たことがあります。

もちろん、どこで買うかによって受けられるサービスは違ってきますから、お客様が納得のうえでお買い上げいただけるならば、2〜3千円の差ならば、誤差の範囲だとも考えられます。

「接客なんかしてほしくないから、ネットで安く買いたい」という考えがあるのも理解してはいますが、GenRock店長の個人的な考えとしては、いきなりネットショップで買うことはお勧めしません。
シャツやネクタイやスーツなどが置いてある店頭で、あれこれとコーディネイトを試してみる経験は、ものすごく価値があることだと思うのです。試したうえで、うまくコーディネイトできたものを一式買うという方法ならば、失敗が少なくて、かえってお得という場合もあります。

身につけるものに関する限り、ネットショップで買うしかない、という場合があるとすれば、どうしてもお店に行くのが不便な場合と、よくよくリサーチした商品に大きな価格差がある場合に限ってもよいと思います。

(あと、お客様自身がコーディネイトの達人である場合と、ネットショップの店長がとってもいいひとである場合…もアリかなw)

GenRock店長でした。