ボタンダウンがクールビズだと思うなよッ!

タイトルは、べつにキレてるわけじゃありませんよ。

ボタンダウンのシャツに、青系のガラスを格子状に象嵌したカフリンクス(タテオシアン)。シャツのボタンホールにブルーグレーの糸を使っているので、グレーから青へのつながりがいいかと。

昨日のエントリーで紹介したサイコロのカフリンクスは使わないのです。なぜなら、まだ買ってないから!

今日は盛夏用の麻シャツなどを引っ張り出してきたりしていたのですが、しばらく着ていなかったボタンダウンのシャツを見つけたので着てみました。

で、タイトルに戻るわけですが、ボタンダウンクールビズという構図にはちょっと困っています。

もとはといえば、ボタンダウンは激しい運動でもエリがバタつかないための細工です。それが転じて、ノーネクタイでもエリのカタチを美しく保つというような「売り文句」になったものと思われます。実際には、シルエットのキープ力はレギュラーのエリと変わりませんので、むしろボタンそのものの装飾性がノーネクタイの寂しさを補っているという理解が正しいのではないかと思います。その証拠に、ドゥエボットーニ、トリボットーニと台衿のボタンを増やす方向での発展形が見られますからね。

今日のシャツなんかは、ダブルカフスというドレッシーなディテールと、ボタンダウンというスポーティなディテールとのミックスというテーマでオーダーで2年ほど前につくったものなんです。生地は少し厚めだし、色も濃いめなので盛夏用というわけではありません。しかし、その後、夏といえばボタンダウンのシャツであふれかえるような状況となり、現在ではボタンダウンのシャツを着るのになんとなく抵抗感さえ感じるようになりました。私がひねくれ者なんでしょうか。

手頃なお値段でシャツを買うには既製品になるわけですが、盛夏モノがどれもこれもボタンダウンという状況ではまったく選びようがなくて、本当に困っています。やっぱり早めにオーダーしておくべきだったかなぁ…。

GenRock店長でした。