ジョブチェンジを繰り返した10年


グレーのストライプのシャツに、グレーのストライプのニットタイ。ヴィンテージ銀貨のカフリンクス(プリメット)と濃紺のウエストコートでシンプルにまとめます。

株式会社フカシロで働きはじめて10年が経ったらしいです。いまは子会社での勤務ですが、いちおう永年勤続に対する感謝状的なものをいただくことになり、判明した次第です。

けれど、同じところに10年いたという自覚はまったくありません。持ち前の器用さを買われて、ジョブチェンジを繰り返してきたせいでしょう。

名古屋で営業として採用され、その半年後から営業所長。一年半で軌道に乗ったかなと思ったら、転勤。喫煙具部門ではじめてのマーチャンダイザーとして東京本社勤務。自社ブランドに注力することになると広告・広報も経験しました。ここまではわりとトントン拍子で楽しく仕事をさせていただきました。

しかし、ここから苦戦。営業企画室とか営業開発部とかいう即席で低予算で窓際で崖っぷちな新規事業(自社ECサイトの運営、アウトレットモールへの出店アプローチなど)は思ったような成果をあげられず、それぞれ一年足らずで終了。

いよいよ潮時かなと思っていたら、それまでまったく人事交流がなかったレザーグッズ事業部(当時の私には花形部署でした)から声がかかりました。製品は違えどマーチャンダイザーとしての仕事ぶりを評価していただいたようです。

しかし、二年後にはまた懲りずに、自ら進んでジョブチェンジ。輸入とネット通販を業とする小さな会社をM&Aしたのを機に、そちらに出向して現在に至ります。

ジョブチェンジにあたって身につけなければならない知識やスキルはたくさんありますから、いくら私が器用でも、それだけでは仕事はこなせません。そのたびに社の内外の専門家にも教えを乞うて、なんとかやってこられました。ありがたいことです。