マジでマレーシア人と思ってる?


白シャツに、青いネクタイと水色のリネンのウエストコート。水色と白のカフリンクス(モンアート)をあわせます。昨日のとは同じデザインで色ちがいのものです。グレーとネイビーのサーモニットの帽子で、青レンジャーにならない程度の同系色コーディネイト。

本日はビッグサイトで開催中の展示会(デザイン雑貨EXPOとか、ISOTとか)へ。予定としては明日以降のつもりだったのですが、台風接近中につき前倒しにしました。

で、うちの女性スタッフ2名といっしょに回っていたところ、とある出展社のブースで、うちのスタッフのひとりがドイツ人から「マレーシア人ですか?」と訊かれたらしいです。以前、私がロンドンに行ったときにもやっぱり「マレーシア人か?」と言われた経験があります。

そんなにマレーシア人っぽい? そもそもマレーシア人ってどんな感じなのよ? 実際のところ、マレーシアって多民族国家なイメージなので、こんな感じっていうコアなイメージというのはないと思うのですよ。

で、この質問がなされる背景について、私が考えた仮説はこうです。

まず、質問者からしてみれば、中国人か、韓国人か、日本人かというような区別は判然としないわけです。ところが、これらの国のひとびとのあいだではナショナリズムというか民族意識というかによって、とってもエクスクルーシブでデリケートなアイデンティティーが存在する場合があるわけです。あくまで人によっても、時期によっても、いろいろでしょうけれど。まったく地雷がないわけではない、ということです。で、不用意にその地雷を踏まないための質問として、第三国の「マレーシア」が出てくる...というのが私の想像です。

まぁ、いくらか問題は残されております。

ひとつは、それにしてもなぜ Are you Malaysian? という質問が出るのか? 発展が目覚ましく、実際に出会う機会も増えているのかもしれません。が、よりニュートラルには Where are you from? でよいはずですからね。いや、ニュートラルすぎて不躾なのか。

もつひとつは、なぜ日本の展示会でわざわざ外国人だと思われるのか? です。無作為抽出でも確率的には9割が日本人じゃないかと思うわけです。べつに、おもしろいからいいんですけどね。