「こだわり」ってネガティブワード

色あわせにはこだわらずに雰囲気でコーディネイト。青と茶のストライプのシャツに、グレーベージュなドット柄のウールタイ、青みがかったライトグレーの人工キャッツアイのカフリンクス（バベット・ワッサーマン）。ニットベストはグリーンで、ロングジャケット風のチェスターフィールドコートはキャメルというバラバラぶり。

「男のこだわり」とか、そういう言い回しがありますが、「こだわる」というコトバは本来的には「いつまでも、細かいことに固執する」というようなネガティブな意味の強いことばです。「頑固」などと同じですね。もともとは「職人気質」の言い換えとして、「良い意味でのこだわり」「良い意味での頑固さ」というようなところから派生した表現だと考えられます。メンズ・ファッション誌、ライフスタイル誌などが使うようになって広まった表現だと思います。

褒めコトバのつもりでも「こだわってますねぇ」みたいなことは不用意に言わないほうが懸命です。かっこいいと思ったら率直に「ステキですね」とか、あんまり共感できない場合でも「よいご趣味ですね」とか、普通の表現がいっぱいありますから。

GenRock店長でした。