20年以上前の手芸本


お正月に訪れた先で、20年以上前の手芸本を見る機会がありました。セーターを自分で編んだりする人向けの本なのに、アパレル屋さんのカンムリが付いているという不思議なタイトルに驚かされます。(しかも、雑誌っぽい体裁でありながら、ムックですらなくて、書籍だというところも驚きでした。いまだったら、絶対にムックでしょう。)

内容的には、スコットランドからアイルランドあたりのニットの様式を「イギリス趣味」とざっくりひとまとめにして、いろんなスタイルを提案しています。そのあたりが知識としては少し浅くて、いまとは情報を取り巻く環境がぜんぜん違ったんだろうなぁとも思うわけですが、写真に映っているスタイルはあまり古臭いとは感じないのです。むしろ、本場のメーカーがいま作っているカタログのイメージのほうが野暮ったく感じるくらいなのです。

そなんわけで、日本のアパレル屋さんのディレクションのチカラってすごいんだなと、再認識したのでありました。