球体に想いを馳せる


皆既日食(東京では部分日食)への期待があっただけに、この雨でガッカリなのもわかりますが、まずは土砂災害などに遭われた方々にお見舞い申し上げたいと思います。

そういえば、20日アポロ11号による人類初の月面着陸から40周年だったようですが、むしろ「Google Moon」のほうが話題になっていたようにも思います。

天体現象、天災、記念日、新しい情報サービスなど、悲喜コモゴモ。一緒くたにしてはいけませんが、この球体をとりまく一連のニュースには、ドラマを感じずにはいられません。

というわけで、今日のカフリンクスは「球体に想いを馳せる」がテーマです。

カフスは、タテオシアン・ブランドの地位を「キング・オブ・カフリンクス」として不動のものとした超ロングセラー「グローブ・カフリンクス(Globe cufflinks)」です。

様々な石や貝がインレイ(象嵌)されたラピスラズリの青い球体には、カフスが工業製品となる以前の美術工芸品的な匂いがあります。有名すぎるデザインなので他ブランドからもアイデアをコピーされたりしていますが、直径15ミリ以上もある粒の大きさや足のデザインなどで抜きん出た完成度を誇ります。写真ではわかりませんが、足は固定のタイプで後ろ側には直径7ミリほどの銀の球体がついているのです。私の解釈ですが、この小さいほうの銀の球体は「月」なのだと思います。
両側が球体で出っ張るので「邪魔になるのでは?」というお客様の声もありますが、それを超越したカッコよさがあると私は思います。実用本位なら、そもそもカフリンクスなんか不要ですから。

今日のコーディネイトでは、カフスを主役にしたかったでのシャツとジャケットは、カフリンクスのデザインに準じて選びました。
シャツはスキャッティさんでオーダーした白×白のクレリックです。身頃と襟・袖口とにそれぞれ異なる柄の生地を使用しています。異なるテクスチャの組み合わせという点が、カフスのインレイとの共通点です。襟はワイドカラーでジャケットを着るとキレイに落ち着きます。
グレンチェックのジャケットは、球体の「緯度経度線」に通じるという見立てです。

そんなわけで、今日も「自分しか解らない、無駄なこだわりポイント」が満載です。もはや「大喜利」に近い感覚でやっています。

GenRock店長でした。

<過去の「大喜利」的な記事>
もうすぐ夏休み?(ひまわり)
ネクタイなくともカフリンクス(しゃぼん玉)
グリーンニューディール 第2弾(ラベンダー畑)