トラ目
八角の棒状に磨かれたタイガーアイのカフリンクス(トンプソン)。タイガーアイは日本語では「虎目石」と言いますね。こういう成形にすると、石というより木に近い印象です。
「トラ目」いうと、GenRock店長はギターのメイプル材やウクレレのコア材を思い浮かべます。これらは正真正銘の木材ですが、木材の「トラ目」を英語で言うと「タイガーストライプ」です。つまり、〈トラのシマ模様に似た木目〉という意味で「トラ目」と呼んでいるわけです。ところが石の場合は、〈トラの眼〉という意味でのトラ目=タイガーアイという名前がついているわけです。
調べてみると、カボション(半球形)に研磨することで、ネコ科の動物の瞳孔のような見え方になるので、タイガーアイと呼ばれるそうです。同様の特性をもつ石で、「色名+キャッツアイ」という複合語も使われているようですから、「ブラウンキャッツアイ」と呼んでもいいんじゃないかとも思います。ですが、やはりあの色とシマ模様がトラをイメージさせるのでしょう。
カボションでないタイガーアイを見ていると、〈トラの眼〉と〈トラ模様〉との両方の解釈ができる「虎目石」という日本語のネーミングのほうがふさわしいよな。と、ひとり納得するGenRock店長なのでした。