ホルダー付きタイバー

$カフリンクスの日々〜実践!カフスのつけ方・使い方-meme_シルバー・タイバー(ホルダー付き)
ミーム〉のスターリング・シルバー製タイバー。ホルダー付きです。
ホルダー(ホルダーチェーンとも呼ぶ)というのは、ひょうたん型の金具をシャツのボタンに引っ掛けて固定するものです。

現在、主流となっているタイバーは、ネクタイの大剣・小剣とシャツをまとめてクリップするかたちで留めるタイプです。一方、ホルダーつきのタイバーは、ネクタイのみをクリップして、ホルダーでシャツに留めるようにして使います。つまり、チェーンの分だけネクタイは動くことができます。タイバーの紛失防止にも役立つと言われています。

以前はこうしたホルダーがついたタイプをよく見かけました。ネクタイが垂れたり、邪魔にならないように留めておくという機能では、どちらも同じですが、ホルダー付きのタイバーが廃れた背景には、やはりスタイリングの変化があるとGenRock店長は見ています。

Vゾーンを立体的に装うテクニックとして、ネクタイの結び目をやや前方に立ち上げて胸から浮かせるように身につけるのが流行った時期がありました。このとき、この立体感をキープするために、タイバーが使われたりしました。この場合、タイバーはネクタイとシャツとをまとめてクリップする使い方になりますので、当然、ホルダーは不要です。また、タイバーを留める位置も極端に上で、シャツの第二ボタンの下あたりにつけているひとも見たことがあります。これにより、ネクタイとタイバーがかなり強調されたVゾーンができあがるという寸法です。現在でも、いわゆる紳士装身具の業界では、こういうつけ方をする方を見かけますが、個人的にはちょっとやりすぎ感があるようにも思います。

さて、こうした時代を経て、最近はホルダー付きのタイバーが少し見直されているようです。ネクタイをがっちり留めるのではなくて、胸元で少しゆれるくらいのユル〜い感でホールドし、チェーンがチラ見えするという優雅さが、いまの気分に合っているでしょう。

GenRock店長でした。